治療症例矯正
インプラント
- 初診時年齢 48歳
- 治療期間 1年2カ月
- 主訴 下の奥歯を抜歯され噛むところが無い状態なので、インプラントを入れたい。
矯正治療開始前
臼歯部咬合支持の崩壊による咀嚼機能障害が生じている。何らかの補綴処置を施さないと機能の回復は見込めない。このまま放置すれば、残存歯牙も負担過重となり、更なる歯牙疾患・歯周疾患を発症する可能性がある。また、顎口腔機能障害を発症する可能性がある。
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治療方針
臼歯部の咬合支持の確立を目標とした咬合の再構成が必要である。
1) ポステリアサポートを再建し、顎位の低下を防ぐ。
2) 前歯の位置、咬合高径、偏心運動は現状を維持したままで、中心咬合位を収束させる。
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インプラント埋入
左下臼歯部と右下臼歯部にインプラントを埋入して、垂直的顎位を確保しました。歯冠修復・リシェイピング して咬合平面を揃え、安定した中心咬合位を確立。前歯咬耗面を保護しました。
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術後(治療期間1年2ヵ月)
正確な埋入技術(ポジショニング)と精密な上部構造の製作が必要不可欠となりましたが、綿密に立てた治療設計に従って実施したところ、計画通りの埋入と上部構造が製作でき、患者様からも高い評価をいただきました。メインテナンスでは、口腔清掃と咬合の変化を管理し、上部構造装着直後の状況を維持しています。